こんにちは。LTまいら(@mileage_fun)です。
オートでバシッとキレイな写真を撮れるカメラが良いに決まってます。ただし、少しぐらい使いにくいカメラを使った方が技術が身に付いて良いこともある。筆者の体験から、そんな記事を書いてみました。
富士フイルムX70でカメラの基本を体得
筆者のカメラ歴について
子供のころは使い捨てカメラ『写ルンです』を使っていました。1つのネガに対して24枚ぐらいしか写真を撮れなくて、子供ながらにシャッターを押すのを躊躇してた記憶があります。
大学生の頃、初めてコンパクトデジカメを購入しました。ミノルタ『ディマージュX』です。シャッターを押すことに対して遠慮がなくなり、感動を覚えたものです。
初めて本格的なカメラを手にしたのが2016年、4年前です。富士フイルムの高級コンパクトデジカメ『X70』を手に入れました。この4年間、X70のみを使用しています。
X70を手に取るまで、カメラに関しては全くの初心者でした。
X70はこんなカメラ
高級コンデジに分類され、リコーのGRⅡとともに究極のスナップシューターとして販売されていました。シーン切替ボタンがなく、マニュアル撮影用のボタンが豊富にある珍しいカメラです。
発売開始は2016年2月、一目惚れして5月に購入しました。しかしながら同年10月ぐらいに生産終了という悲しい経路をたどります(ソニーが供給していたセンサーの生産中止に伴い)。
- APS-Cセンサー(コンパクトデジカメにしてはとても大きなセンサーを積んでいる)
- 総重量340g(軽いので持ち歩きに便利)
- アナログなボタンが多い(マニュアル撮影向きのカメラで、直感的に操作出来る)
- クラシカルな見た目(最高!)
- チルト式タッチパネル液晶(便利!)
- 画角28mm(風景撮影、テーブルフォト、ポートレートと何でも使える絶妙な画角)
- 手ぶれ補正なし(暗所撮影が難しい)
- EVFなし(カメラにはまった今は猛烈に欲しい(^^;))
- オートフォーカス性能が良くない(オートで撮影しにくいときがある)
- パンフォーカスが苦手(全員にピントが合いにくいので、記念撮影が残念なことに)
- 被写界深度が狭い(ピントが合う範囲が狭いため、マクロ撮影でピントが合いにくい)
筆者はこのようにカメラの基本を体得しました
X70は手ぶれ補正がなく、オート撮影の制度も良くない
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ぶれたり、ピントが合わない写真を量産
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スマホではきれいに撮れるのに何故こんな写真になるのか、違いをWEBや本で勉強する
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絞り、シャッター速度、ISO感度について勉強し、理解する
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オートではなく、マニュアル撮影で練習する
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カメラの基本を体得する
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写真がきれいに撮れるようになってくる
↓
マニュアル撮影にはまる
撮っていて楽しい。
・フォーカスリングをグリグリ
・絞りリングをグリグリ
・シャッター速度リングをグリグリ
・出来れば、ISO感度もグリグリしたかったです。ISO感度の変更だけはFnボタンを割り当て、液晶画面で行います。
↓
X70が大好きになる
↓
富士フイルムが大好きになる
X70の苦手な撮影シーンと対処方法について
- 絞り(開けた方が沢山光が入ってくる)
- シャッター速度(シャッターを開いている時間だけ光を取り込む)
- ISO感度(光が足りない分をブーストで補う役割)
■苦手その1. 暗所撮影でのブレ
ぶれるのはシャッター速度が遅いから
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そのためシャッター速度を早くする
↓
暗くなるのでISO感度を上げる。絞りは開放気味にする
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ISO感度を上げすぎると写真がザラザラしてくるので、ISO感度をあげすぎず、シャッター速度をぎりぎりまで遅く出来る限界を見極める
- 開けるとピントのあっている範囲(奥行き)が狭くなる
- 絞るとピントのあっている範囲(奥行き)が広くなる
■苦手その2. 室内での集合写真でピンぼけ
全体にピントがあっていないのは絞っていないから
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F8ぐらいまで絞る
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暗くなるので、シャッター速度を上げるか、ISO感度をあげる
オートフォーカスではピントが合わないときがある
■苦手その3. 暗所やマクロ撮影でのピント合わせ
オートフォーカス制度が悪いのは、コンピュータではどこにピントを合わせたらいいのか判断が付きにくいとき
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マニュアルでピントを合わせる
ただし、これが出来るのは風景や相手が動かないときです。暗所で動き回る子供を撮影するなどの用途だとX70は厳しいのではないかと思います。
X70のもう一つの特徴:単焦点レンズ(広角28mm F値2.8)
X70は単焦点レンズです。そのためズームがありません。これもデメリットなんですが、見方によってはメリットになります。
ズームがないと不便です。不便な分、足で稼ぐようになります。28mmという画角の撮影練習が捗ります。そして、ズームが無くても何とかなるという精神が鍛えられます(笑)
X70とは色々なところへ一緒に旅してきました。大切な相棒です。画角28mmは非常に使いやすく、風景からテーブルフォトまで何でもこなします。作例を少し載せます。
風景 (2019年6月美瑛にて)
建物 (2018年12月ポルトガルにて)
テーブルフォト (2019年12月ドイツにて)
オーロラ (2018年9月フィンランドにて)
天の川 (2019年4月ニュージーランドにて)
いかがですか?全て28mmですが、問題なく撮れていると思います。
(X70にはデジタルテレコンと言って、35mm、50mmに切り替える機能も付いているので、本当は28mm以外も撮ることは出来ます)
テーブルフォトなどで広く映り過ぎることがありますが、その時はトリミングで対処します。反対に、後ろに下がれず、もう少し画角が欲しいと思うこともあります。そのときは潔く諦めます(^^;)。
これ一台で何でもこなせます。旅行に持っていくのは単焦点レンズのコンデジで大丈夫だと、X70は気づかせてくれました。
さいごに
この記事を書くきっかけはカメラの買い増しを意識したことです。ミラーレスを追加で保有しようと、最近のカメラについて色々と調べているところでした。ミラーレスがあれば、撮れる写真の幅が広がります。
新しいカメラを購入すると、もしかしたらX70とはお別れになるかも知れません。そうすると非常に寂しく感じてしまったのです。
筆者は2016年5月にX70を購入し、持っているカメラはこのカメラのみ。初めて購入した本格的なカメラです。ちょうど丸4年使い続け、さすがに愛着が凄いことになってます。感謝の気持ちを込めて記事にしました。
本文で述べたように、X70は使いにくい点が多いです。試行錯誤で克服しつつありますが、現在でも使いにくい点は残ってます。それでも、憎めないカメラです。ちょっとできの悪い子ほど愛してしまうというアレかも知れません。
最初からオートできれいに撮れた方がホントは良いカメラなんですが、こういうカメラを購入して、基本を身につけていくのも悪くないものです。
手ぶれ補正のないカメラ『富士フイルムX70』はカメラの基本を体得するのに最適!
それでは、素敵なカメラライフを!
もう新品では手に入りませんが、中古ならまだまだ手に入ります。
X70に興味をもったけど、中古はいや。新品が良いという方はX100FやX100Vがお勧めです。こちらは画角が35mmです。機能が大幅にアップしている上に、X70と同じように写真撮影の練習にはうってつけのカメラです。色はシルバーとブラックの2種類です。筆者が好きなシルバーをそれぞれ載せておきます。
以上、LTまいら(@mileage_fun)でした。マイル(mileage)は貯めるのも使うのも楽しい(fun)ですよ。Let’s have fun!!
コメント
コメント一覧 (2件)
絶妙のタイミングに撮影場所に行き
プロのような構図で(商業写真の見本のような)
長時間露光もなんのその
>全くのカメラ初心者が・・・
胸に手を当てて心の声を聞いてください
ドイツの食べ物の写真以外は現場に行くのさえ難しい
どんどんいろいろな場所へ行って写真撮ってきてください
フィルムと違って感材代がかからない現代は夢のようだ
がんばれ、世界旅行者
応援ありがとうございます。
これからも頑張って色々な場所に行って、写真を取ったり貴重な体験を重ねたいと思います!