「この感動を写真に残したい。出来ればきれいに。」
ハワイにグアム、イタリアやパリなどせっかく海外旅行に行くのなら、記念に残るような出来るだけきれいな写真を取りたいですよね。
私自身は30代になって海外旅行に目覚めたのですが、感動的な風景を見ていると「写真に残したい!」と思うようになりました。
写真を取るにはカメラが必要です。ただ、カメラはものすごく種類があり、購入にあたり色々と悩みます。私自身もものすごく悩みました。
「どんなカメラを買えばいいのだろう?」
「いっぱいあってどんなカメラを買えばいいのか全然分からない。」
「せっかくの海外旅行なので、一眼レフカメラでしょう。」
こんな声が聞こえてきそうです。
私自身が2016年5月に購入したカメラも紹介しながら、海外旅行用カメラについて検討してみたいと思います。
海外旅行用カメラ
海外旅行用のカメラに必要な条件はたった2つ。それは軽さとセンサーの大きさです。
2つの条件を満たすカメラ
◆海外旅行で大きなカメラを持ち歩くのは大変。旅行中は出来るだけ身軽がいいため、小さく軽く。
◆スマホでは撮れないような魅力的な写真を取れるカメラ。1インチ以上のセンサー。
まず思いつくのは一眼レフカメラですね。これを買えば、とてもきれいな写真が撮れるのかもしれません。センサーの大きさも最大のものが買えます。ところが、一眼レフカメラはそれはそれは重いのです。一眼レフカメラは選択肢から外す必要があります。
軽くて魅力的な写真、この2つを満たすのは高級コンデジと呼ばれる分野のデジカメです。普通のコンパクトデジカメだとセンサーの大きさが小さいため、スマホでは撮れないような魅力的な写真を撮るのは難しいです。高級コンデジだと夜景も強いです。下の写真は夜10時近くに撮影しましたが、きれいに撮れています。
とにかく小ささと重さにこだわるため、ミラーレスも検討から外します。ミラーレスは一眼と比べると確かに小さいのですが、レンズが別体なので、その分レンズが出っ張ってコンデジよりも大きく重くなります。
海外旅行で最適なカメラ、それは高級コンデジです。
海外旅行における一眼レフ・ミラーレスカメラのデメリット
画質に比例して重くなる
一眼レフカメラは本体600g、レンズ400gで合わせて1kgというのは決して珍しい数字ではありません。入門機であればもっと軽いのですが、こだわるほど重くなる・・・
世界遺産めぐりなどをすると、とにかく歩きます。1kgも肩や首からさげて歩くのは体にかかる負担が想像以上に大きいです。
一眼レフカメラを張り切って購入後、最初の1回目の旅行では使ったものの、次回以降は重くて出動せず・・・そんな姿が想像できます。
ミラーレスも同様です。軽いものもありますが、こだわると重くなります。でもミラーレスの方はセンサーサイズを考慮することで軽く出来ます。これについては後でまた述べます。
画質に比例して高価になる
海外旅行で高価すぎるカメラを持ち歩くのは、出来れば避けた方がいいです。大きく高価なカメラは持っているだけで狙われやすいです。
税金の問題もあります。ドイツなどのように税関が厳しいところで、例えば30万もするようなカメラを手荷物検査に通すと、税金を払うまで没収されそうです。
レストランでの撮影
個人的にはレストランやその他店内で、大きなカメラを出すのは恥ずかしく抵抗があります。レストラン内でのファインダー撮影(カメラを顔にくっつけて撮るスタイル、風景撮影だと逆に格好いい)も恥ずかしいです。小さく目立たないコンデジは便利です。
候補となる高級コンデジ
高級コンデジはデジカメなのでコンパクトです。尚且つ1インチ以上の大きなセンサーを搭載しており、スマホでは撮れないような、驚くほど綺麗な写真を取ることが出来ます。
センサーサイズの1インチ以上というのが一つの目安となりますので、購入の目安にしてください。
以下は2016年の購入当時、候補に上がった高級コンデジと呼ばれる分野のカメラたちです。
パナソニック LX100
キャノン PowerShot G7XとG9X
ソニー RX100M3
リコー GR-Ⅱ
富士フイルム X70
これら高級コンデジのメリットはコンパクトでも一眼並みにきれいな写真が撮れるということ。デメリットはというと
◆価格がそこそこ高い(5万~10万ぐらい)
◆望遠が弱い(光学ズーム1〜5倍ぐらい)
◆機種によっては、普通のコンデジと比べると大きく、重い
◆レンズを交換出来ない→購入時の時点で用途をしっかり絞る必要がある
いろいろ迷って私が実際に購入したのは富士フイルムのX70というカメラです。価格は8万5千円ぐらいでした。正直とても高いと思いましたが、見かけに惚れて買ってしまいました。
X70でなくても、上に上げたデジカメならどれも素晴らしいカメラだと思います。この当時のカメラで人に勧めるとしたら、RX100M3です。3倍ズームも付いていて便利です。
2019年2月現在の最新機種ですと、ソニーのRX100M6か富士フイルムのX100Fをお勧めします。この2つのカメラはファインダー撮影というのも出来て、後々の満足度が高いと思います。
FUJIFILM X70
高級コンデジの例として私が購入したX70を紹介したいと思います。
購入の動機
◆APS-Cという大きさのとにかく大きなセンサーを積んでいる。1インチよりもさらに大きく、これより大きいのはフルサイズのみ。
◆外観の見た目がかなり好み。クラシカルで持ち手の気分を高揚させます。
◆マニュアル操作にすぐれている。使いこなせば、格好いいかなと思いました。
◆ポケットに入るギリギリの大きさ。本当はもうちょっと小さい方がいいけど許容内の大きさです。
◆コンデジの中では少し重い方だと思いますが、許容内の重さでした。
以上を決め手に購入しました。見た目がビビッと来るものがあったことが最大の決め手です。人目惚れに近いです。
詳細スペック
有効画素数 1630万
センサーサイズ APS-C
ズーム なし
手ぶれ補正 なし
ファインダー なし
焦点距離 28mm
F値 F2.8
幅x高さx奥行き 112.5×64.4×44.4mm
本体重量 302g
総重量 340g
詳細スペックで気になるのはズームなし、手ぶれ補正機能なしです。まぁなくても何とでもなるだろうと思い、購入しました。
現在は生産が終了しています。2016年2月に販売開始後、一年ぐらいしか生産していない珍しい機種になってしまいました。X70に搭載されているセンサーの生産をソニーが止めたことに関係しているらしいです。
2017年後半には後継機X80が発売されるとうわさされていたので、X80に期待していた方もいらっしゃるかも知れません。ところが、2019年2月現在もいまだX80は販売されていません。残念ですね。
X70の外観
色は2種類(ブラック or シルバー)
ブラックも中々格好いいですが、個人的好みでシルバーを購入しました。クラシカルなデザインが素敵です。
ブラックはこんな感じです。
正面
レンズキャップが着脱式です。着脱式は不便だという意見を聞きますが、初めて本格的に触ったカメラがこのカメラなので気になりません。むしろ格好いいと思っています。
上から
露出補正やシャッタースピードがマニュアルで直感的に操作できるようになっています。このボタンが格好いいと思ったのも、購入動機の一つです。最初のころは何が何だか分かりませんでしたが、最近ようやく触れるようになってきました。
背面
大きな液晶の右側にボタンが配置してあります。オーロラや星空を撮影するときに液晶がまぶしかったので、液晶をオフに出来るとうれしかったです。
バリアングル液晶
角度を180度変更できます。便利そうですが、あまり活用していません。液晶固定の方が本体を薄くできるので、その方がよかったかな。
購入2年後のレビュー
購入して2年が経ちましたが、今でもとても気に入っています。人目惚れで購入しましたが、正解でした。
カメラを持ってこんなにあちこち行くなんて購入前は想像していませんでした。それぐらいどこに行くにもこの相棒と一緒に出かけています。ちょっとしたお出かけにも持って出かけます。
総重量340gというのは気軽に持ち歩くのに苦にならない重さです。厚みもそんなにないので、鞄にすっと入ります。ポケットのズボンにも入ります。旅行中は一日中首から下げても疲れません。
このカメラは単焦点レンズというズームなしレンズなのですが、今のところストレスなく撮影出来ています。むしろ、電源を立ち上げたときにレンズが飛び出してこないのが、気に入っています。
シャッター音に関しては、もう少し格好いい音の方がよかったです。
画質に関しては、ときどき驚くほど奇麗な写真が撮れます。iPhoneよりもきれいな写真が撮れるので撮っていて楽しいです。去年はフィンランドにオーロラを見に行きましたが、X70で撮影しました。小さなコンデジでもオーロラがこんなにきれいに撮影出来ます。
富士フィルムのカメラに用意されているフィルムシミュレーションというものがあるのですが、これがまた面白い。下の写真は確かVelvia/ビビッドというモードで撮影しました。非常に鮮やかで幻想的です。
X70のデメリット
ピント合わせの難しさ。オートフォーカスの精度。
普段の写真のピント合わせはオートで行っています。なので、オートフォーカスの精度は重要になってくるのだと気づきました。X70はオートフォーカスが遅く感じ、ときどきピント合わせにも苦労します。
手ぶれ補正機能なし
X70についていないからこそ、重要性に気づきました。特にぶれるのが、暗い室内です。ムードのある暗いレストラン等で特に苦労します。下の写真のようになってしまうのです。
手ぶれ補正なしに対する今後の対策
しっかりとホールドして写真を取る癖を付ける。そのほか、ISO感度とシャッタースピードの調整で手ぶれを抑えることが出来るらしいので、体感として習得する。
手ぶれ補正のないカメラを手にしたことを逆にチャンスだと思い、これから練習します。
絞り、露出補正、シャッタースピード、ISO感度、構図、などを理解して使いこなせるようになって初めて、このカメラX70はその本領を発揮しそうな気がします。なんとなく、完全オートでカメラ任せで撮るカメラではないような気がしています。
高級コンデジの次に来る候補はミラーレス
2年前は大きさを考慮して、検討から外しましたが、ミラーレスの中でもマイクロフォーサーズという規格のセンサーサイズを使ったカメラであれば、全体の大きさをおさえることが出来るのでお勧めです。
センサーサイズは以下のようになっています。
フルサイズ>APS-C>マイクロフォーサーズ>1インチ
マイクロフォーサーズのカメラでおすすめはオリンパスのOM-Dというカメラです。手ぶれ補正も優れています。個人的にはクラシカルな見た目もグッドです。
ミラーレスだとレンズを色々変えれるので、ズームレンズをつけて飛行機や気球の写真を撮るなど活躍の場が増えて面白そうです。
海外旅行用のカメラとして考えると、高級コンデジが最適で、次がマイクロフォーサーズのミラーレスだと思います。
まとめと感想
海外旅行では可能な限り、軽くて小さいのがいいと思っています(撮影旅行を除く)。荷物を減らし、旅行を快適にする。そんなニーズに高級コンデジはピッタリと合っていて、おすすめです。
風景、ポーレート、記念撮影、スナップ写真、レストランの料理、なんでも1台で撮れて便利です。
高級コンデジのお勧めはソニーのRX100シリーズです。楽に撮れて、画質もすごくいい。今だとRX100M6ですね。無敵のカメラだと思います。
一方で、私が選んだX70というカメラは手ぶれ補正機能もズーム機能もなし、プラグラムモードの切り替えボタンもなし。それでも魅力的で、とても人を引きつけるカメラだと思います。
手ぶれ補正がないので、カメラ初心者で尚且つフルオートで楽に取りたい方は少しだけ苦労すると思います。私はめちゃくちゃ苦労しています。
ですが、やはり魅力的なカメラです。小さくて軽いのに、素敵な写真も沢山取れます。バンバン魅力的な写真を撮ってこのブログに載せたいと思います。
色々と書いたので長くなってしまいましたが、海外旅行のカメラ選びの参考になれればうれしいです。それでは、素敵なカメラライフを!
コメント
コメント一覧 (2件)
私も最近X70ユーザーになりました。
とても「X70愛」に満ちた文章で、ユーザーとしてとてもうれしくなりました。
今回紹介された写真も素敵なものばかりですね。
「手ぶれ」に関してですが、私も購入前はとても気にしていました。
しかし、この機種は手ぶれ防止のためにISOをどんどん上げていって、シャッタースピードを落としにくい仕組みになっていて、同時期に買った手ぶれ防止装置ありのG9Xと遜色ない気がしています。
ISOの上限はどうしていますか?私は6400まで上げる設定にしています。
それからチルト液晶ですが、私はこの機種を買う決め手になりましたし、とても便利に使っています。
チルトしないくて良いのだったらX70の後継ではないのでしょうが、XF10という機種が候補になると思います。
どちらにしても、これからも同じX70ユーザーとしてよろしくお願いします。
天満の線香花火様
コメントありがとうございます。とてもうれしいです。
確かにX70に対して愛はあふれているかも知れません。
ISOは普段は上限3200です。最初っから6400は考えたことなかったので今度試してみます。助言ありがとうございます。
個人的にはシャッタースピードや露出補正などの物理ボタンが魅力の1つだったのでX70押しですが、XF10も確かにいいカメラですね。
こちらこそ、これからX70ユーザー同士よろしくお願いします。